ハンドボールの魅力とは

一言で言えば、全身の運動機能の鍛錬と、技量の向上によるゲームの面白さのバランスが非常に良くとれたスポーツであるという点です。スピード、パワー、テクニックを高めるうえでは、奥の深い競技であることはもちろんですが、生涯スポーツとして、体力の養成や維持をゲームを美しみながら実践できることにあります。
たとえば、エアロビクスの創始者であるK.クーパー博士は彼の著書で、「健康を保つために適したスポーツを順に挙げると、ランニング、水泳、サイクリング、ウォーキング、ハンドボール、バスケットボール,・・・である」、と述べており、ハンドボールはゲームとして最上位にランクされています。また、体育とスポーツに関するアメリカ大統領諮問委員会の報告書では、14のポピュラーなスポーツについてランクづけした結果、心肺機能、筋肉の強化、特久力、柔軟性、バランスの養成の観点から、ハンドボールを第1位にランクしています。したがって、他の種目のスポーツ選手のコンディション作りや、オフ・シーズンのスポーツとしても取り入れられています。

その他、ハンドボールの魅力を具体的に挙げると、

①用具を使用しない。

費用の問題だけではありません。用具を使うことによって肘など体の一部に過度の負担をかけることがなく、そのための障害が起きることがありません。また、同じ場所で交差してプレーしたとしても、用具によって他人や自分自身に怪我を引き起こす心配もありません。

②両手を使う

ハンドボールは、両手を平等に使います。野球家で言えば、スイッチヒッターであり、両手投げであることが要求されます。効き手だけを使うスポーツと違って、左右全身のバランスの取れた訓練に役立つことは明らかでしょう。

③年齢、性別に関係なく楽しめる。

フォー・ウォールではボールが壁から複雑に反射されるので、ボールの動きに対する予測と、壁を利用したボール・コントロールの技術がゲームを大きく左右します。したがって、体力のない人も技術の向上に伴ってゲームを楽しむことができます。もちろんトップレベルの試合では、スピードとパワーが要求されます。ただ、戦術と技量が優れていれば、スピードとパワーに十分対抗することができます。20代の男子プレーヤーが70才のプレーヤーや女性に負かされる光景は、ハンドボールでは珍しくありません。

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